診察前の心構え
そう決意はしたものの、やはり少し不安という方の為に診察前の心構えのアドバイスをいたします。
症状チェック項目
痛み | 痛みは 有・無 | どこが、どんな時に、どのように痛むのか |
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出血 | 出血は 有・無 | 出血量、色はどうか いつ出血するのか |
腫れ | 腫れは 有・無 | 腫れの程度はどうか いつから、どの部分にあるのか |
かゆみ | かゆみは 有・無 | いつから、どの程度かゆいのか |
脱出 | 肛門から脱出は 有・無 | いつ脱出するのか 自然にもどるか指で押し込めば戻るのか |
便通 | 1日の排便回数と時間 | 便の形や硬さを詳しくみる 残便感はあるか |
問診表・来院カード
当クリニックでは、初来院の際に事前に問診表の記入を済ませていただけるように問診表をダウンロードをご用意しております。
下記のボタンからダウンロード後、プリントしてお持ちください。
事前に電話確認
事前に電話で診療時間や大まかな診察方法、費用などを確認しておくと安心です。
その際に、自分の症状を簡単に伝えておけば、診察もスムースに進みます。
診察時の服装
診察時はパンツやズボン、スカートをずらすように言われますので、着脱しやすい服装にしましょう。
体にピッタリしたジーンズや、体を締め付ける下着などは避けたほうがよいでしょう。
治療法の選択は患者さん自身がします
ひと通り診察を終えて、いよいよ治療方法を決める時に大事なことは「最終的に治療方法を決断するのは患者自身である」ということです。
もし、手術をすすめられた場合でも「時間がない」「切りたくない」など希望があればはっきりと伝えて下さい。
治療方法を決めるには、医師に「自分の症状がどの程度なのか」、そしてそれぞれの治療にかかる「時間」や「費用」、さらにその治療が「対症療法なのか、根治療法なのか」を確認しましょう。
十分な説明を受け、納得して治療を受けることが何よりも大切です。場合によってはセカンドオピニオン(他の医師の意見)を求めることも患者の権利です。
肛門科診療の流れ
1.診察のはじめは問診から
医師から直接症状を尋ねられます。診察前に予め問診表に病気の経過や症状、出血の程度などを記入します。
診察前の問診で、勇気を出して正直に、悩みを伝えることが大切です。
2.診察・検査は患者さんを第一に
診察台では、横向きに寝る体位を取ります。これだと下着を全部脱がずに、少しずらすだけで診察を受けることができます。
そして、穴の開いた布を下半身にかぶせますが、必要な部位だけが見えるようになっています。
視診
肛門の外側の状態を調べます。
触診・指診
次に肛門の周囲を触り、肛門の中に指を入れて状態を確かめます。医師はゴム製の手袋を付け、指先には滑りを良くするゼリーを塗って患者さんに苦痛を与えないようにして行いますが、痛みがひどい場合などは無理に行いません。場合によっては「肛門鏡」という診察器具を使います。指診によって痔核の位置や大きさを確認することができます。さらに奥に病気の疑いがある場合は「直腸鏡」を使い、直腸まで検査します。また、直腸上部や大腸まで検査が必要な場合などは、肛門から「大腸内視鏡」を挿入します。
3.診察後、治療方針を決定します
痔の治療には、大きく分けて手術・注射療法・薬物による保存療法があります。問診で日常生活に支障をきたすほどの症状が見られない場合は、生活習慣の改善と薬による治療を行います。手術の場合は、長期入院となることは稀で、日帰りでできる手術もあります。
注射療法は、治療費も手術の3分の1程度と経済的負担も大変軽くなっております。
薬物による保存療法は3ヶ月間は外来通院による経過観察が必要です。
4.再発予防の為の定期健診
手術が終わっても治療は終わりではありません。再発予防のため、医師の生活指導を受けて正しい排便習慣や食事習慣を身につけるとともに、数ヶ月に1度は定期健診を受けましょう。