排便時に肛門が痛い。排便後1〜2時間じんわりと痛みが続く。
これは典型的な裂肛(キレ痔)の症状です。この場合、排便時だけでなくその後もしばらく痛みが続くのが特徴です。出血を伴うことも無いこともあります。入浴(あるいは座浴)したりして肛門を暖めると楽になります。
排便と関係なく常に肛門が痛い。1日〜数日前から始まった。症状が強い場合には、いてもたってもいられない、夜眠れない、痛くて座れない。
これは血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍でよく見られる症状です。ほかにも化膿した膿皮症、肛門部アテローム(粉瘤)の場合もあります。いずれにせよ専門医による診断が必要です。
数日前から肛門の脇が常にヒリヒリして、こすれると痛む。少しジクジクした感じもある。
肛門部皮膚炎(湿疹)のほか、単純ヘルペスやまれに帯状疱疹(水疱瘡のウイルス感染症)でもおこります。診断には視診による診察に加え、血液検査が必要な場合もあります。